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欲しいものが
無いかと聞かれたら

ずっと目を
つけている
ものはある


でもそれは

どちらかというと

仕事に
繋がる
自分への投資であって

あったらいいな

ではなく

持たなければ
いけないもの

に近い認識である


よっぽど
知力とか
語学とか

そっちの方が
手に入れたいと
日に日に思いが
強くなる朝比奈


人生の先輩ばかりと
お話させて
頂くたびに

身につけた
ブランドなんて
人生経験が
豊富な
人からしたら

なんの価値も
無いんだな

知識の豊富さや
コミュニケーション
能力の高さの前では

ガラクタに
しかならない


顔可愛くても
頭悪い

みたいな


だが

キャバ嬢が
お客様を
みる判断として
身につけている
バックや
時計や
靴や
着ているものを
調査対象として
見るように

お客様からしても
わかりやすい
物差しが
必要なのだ

あ、
この子自分に
お金かけてるんだな

勝負してるんだな

お給料の
使い方が
目に見える子は

お客様からしても
育てがいがある



ヘアセットの
エレベーター待ち

超電話で
ぐちぐち
従業員の悪口を
話すその方は

肌荒れが
すごかった

履いてるヒールも
ドレスも

安価なものに
見えた

売れない子ほど
ドレスなんて
普段着ないから
安く買える
通販でいいし

化粧品なんて
スギ薬局で
充分でしょ

みたいな人
多い気がする


売れてる人は
お金があるから買える

わけじゃなくて


お金がない時から

少し貯めて
いい一着を買う

とかしてる


これは
知られてないが


お店の鏡ひとつ
とってもそうだ


裏の衣装を
着替える場所に

売れてる子は
自分で鏡を
買ってきて
壁に欠けている


売上が低い子ほど
仕事道具に
意識がない

誰かの
借りたらいい

みたいな

鏡なんて

100円均一に行けば
買える

そんなことすら
彼女たちからしたら
惜しいのだ


惜しいくせに

入り口付近にある
人が立てた
鏡の前に
たむろしがちである


いや

自分で買わんかい




鏡くらい
ケチって
思われるかもだが

そうゆうのって
仕事で
やりずらいな
不便だな
こうなったら
もっと
仕事しやすいな
って思ったら

明日の自分が
嫌な思いしなくて
いいように
工夫すべきだ


毎回忘れ物する人

みたいな


あー!

またないわぁ


って

あの小さな
ストレスが
気にならない人って

お客様の小さな
変化に
気づかずに
高額シャンパン
煽って
次からスッと
フェイドアウト
されていくような

あんな怖い感覚。


あの子と
話したら
あなたもわかるわよ!

ほんとに
どうにか
なんないのかしら


みたいな会話

エレベーター前で
話す女性に


自分に
時間もお金も
かけてない人の
言うこと
たぶん
朝比奈聞けない

って思った朝比奈は
甘えてるのかも
しれない

これって
わがままなんかな



綺麗で
かっこいい女性を
見ると
ああいう
風になりたいな

近づきたいな

背伸びしたいな

背伸びが
当たり前な
自分でいたいな

そんなかっこいい
大人が周りに
いてくれてる
環境に
改めて
感謝だなって思う

それと同時に
自分も誰かに
見られてる
んだろうなー

ふと
気を抜いた瞬間

錦にいる時も
いない時も



ふざけた事
出来ないデスネ




朝比奈