アッシュと
手を繋ぎながら
アッシュを始めて
迎え入れたお家を
観に行って
散歩した道で
脱走した話や
仕事から
帰ってくる夕方
窓から見ていて
その姿を見た
帰り道の小学生が

ママ!
ライオンがいるよ!って
噂になった話とか笑

長毛種で白と茶色だから
お花見に🌸
毎年
抱っこして
連れて行く時も
あまりのデカさに
犬か、なんの種類か

よく声を
かけてもらっていた


そんな話をしながら
お花屋さんへ

明日火葬だから


お花でいっぱいに
してあげたい

ちなみに余談だが

アッシュという名前は

色のアッシュ色という
イメージだったから

緑がよく似合う
品のある高貴な
王子様だった

18の時
初めて人は
裏切るという事を
知った朝比奈


それまで環境が
良すぎたのだ

屍と化した朝比奈に
光を取り戻させて
くれたのは
アッシュだった

20歳の誕生日
乾杯したお酒で
朝まで吐いた時

トイレで
吐く私の横で
便器を除くアッシュに
顔面蒼白ながらも
笑いが止まらなかった

人間みたいな
猫だった


先生と話して
すごく救われた朝比奈

猫の都市伝説も含めて
飼い主である
私を始め
動揺する母を
鎮圧しるためにそう
話して
くれたのかもしれない

信じるか信じないかは
貴方次第であるが
ここに
書き留めようと思う



家で引き取って
最後を
見た方が良かったか?

についてだ


先生いわく

自分の親が
ガンになった時
最後を家でと
一時退院させたが
あまりの苦しさに
ガンの父は
救急車を呼んで
再入院をしたらしい


人間も猫も
一緒なのだという

最後を一緒にそばに
居たい家族の
気持ちはわかるが
苦しいのは
1番本人だったと。


迎えに行った
アッシュはまだ
あたたかく


でも彼の
目は
開いたまま
閉じることはなかった



多頭飼いしている
飼い主さんへ

アッシュを家で
引き取る際

他の子が心配して
動揺しないか
合わせていいものか
不安だった

先生は言う

猫に仲間意識はない


アッシュに
かけよる事はない

だから安心して
連れて帰っていい

あるとすれば
次は私が
1番に
かまってもらえる
という縄張り
意識だけなんだとか


ほんとかよ🥺

それでも
それを聞いて
心は軽くなった

え、

アッシュが病院に
行ってからのこの数日
寝る時も起きてる時も
②匹の甘え方が
強かった

え。
君たちも
寂しいんだね

そういって撫でて
強く抱きしめながら
寝た日もあった

アッシュが
寝ていた場所に
2人して入るから

寂しいんだと
ばかり思っていたけど

え?そゆこと?笑

私も母も
この話には
笑ってしまった



③猫は死に際に
家族から離れる


玄関やタイルの
冷たいところに行きがち

【最期に姿を消す】
こんな都市伝説にも
理由があった

猫は死を感じると
わざと
自分の体温を低くして
楽に死ねるように
するんだとか

寒いのに
なんで
そんなとこにいるの?
何度も温かい
リビングや
ベッドにあげては
一緒に寝てたけど
あれも
そうだったんだね

④遺骨は残さないで


火葬の際
遺骨を残さない方が
いいと言われた私と母

先生の友人が
亡くなった際
家には9体の
猫の遺骨があって
本人が
生きてる間はいいが

他のねこちゃんと一緒に
火葬し海に返した方が
いいと言われた

魂はもうそこにはない

あるのはもう
入れものだから


この先生もきっと
たくさん
泣いてきたんだな

だからこそ
言えるのだろう



抱きしめようとすると
口から血が
溢れ零れ落ちた

体の
中が
ガンで
もうダメになっていて
明日には
火葬して
あげた方が
いいとの事


もっとこうしてあげたい
ああしたかった

そんな事を
思わないように

これから出会う人
今大切に
してくれている人

残されたココや
スカイを
大切にしたいと想う

お客様もしかりだ

出会いと別れは
いつも一緒である



今にも起きそうな
アッシュを横目に
想う朝比奈であった

11.29 アッシュ君

享年11歳




朝比奈





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